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和華蘭便り
2013年
2013年07月25日
秋の大祭「長崎くんち」のご紹介です!

毎年10月7日~9日の三日間に、町を挙げて催される「長崎くんち」をご紹介致します!



長崎くんちは、370余年の伝統を持つ長崎市民の氏神・鎮西大社諏訪神社の祭礼行事です。

長崎くんちで奉納される演し物は、国指定重要無形民俗文化財に指定され、
博多おくんち(福岡県福岡市櫛田神社)、唐津くんち(佐賀県唐津市唐津神社)と並んで日本三大くんちと呼ばれています。



おくんちは三日間の間に踊町(おどりちょう)というその年の踊りを奉納する町が各々勇壮華麗に演し物を奉納します!

それぞれの町の演し物は7年に一度のターンで出番がまわってくるので、毎年県内外各地から見物に訪れるひとが多く、一つの演し物が終わった後もアンコールを意味する「モッテコーイ」のかけ声が響き、観客の熱気は最高潮になります!!

この長崎くんちのはじまりは、寛永11年(1634年)に、丸山町、寄合町の二人の遊女が、諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが始まりといわれているそうです。
奉納踊には異国趣味のものが多く取り入れられ、江戸時代より豪華絢爛な祭礼として評判だったそうです。


おくんちは三日間しかありませんが、当日だけでなくお祭り本番に向けて町全体がおくんちの雰囲気になっていく様子がとても楽しいです。

毎年6月1日の「小屋入り」が長崎くんちのはじまりです!

「小屋入り」というのは踊町の世話役のひとや出演者が、諏訪・八坂の両神社神前で清祓を受けて、大役の無事達成を祈願してこの日から演し物の練習に入ることをいいます。
昔、小屋を建てて、身を清めて練習に専念したので「小屋入り」といったようです。

日々多々の練習を重ねて、その本番は沢山のひとに感動を届けてくれます・・・!!


お盆以降は演し物の稽古もラストスパートに入ります。
「場所踏み」といわれる段階に入ると、諏訪神社や八坂神社など、本番の会場で稽古が行われるようになります!

稽古を見学に行くと本番前の気迫がバシバシ伝わってきます、本番のその時がより一層のこと楽しみに!!

そして長崎くんちの近日10月3日に各踊町で演し物や衣装を披露する「庭見世」、10月4日に本番に向けてのリハーサル「人数揃い(にいぞろい)」があります!
この3日と4日は本番の空気をガンガン感じることが出来る二日間になっています。


その数日後10月7・8・9日の本番!!

浜の町から大波止周辺に並ぶ色々な出店の数々、各踊町の演し物の盛り上がりが三日間で長崎くんちを彩ります!!









私の場合は朝起床後TVをつけた瞬間目に飛び込んでくる諏訪神社のおくんちの様子とシャギリ(笛や太鼓の音色)でおくんち当日の嬉しい気持ちがわっと涌きます!

10月の7日8日9日と長崎くんちの日付は決まっていますので、その日が出勤日だと仕事を終えて早々に演し物が行われているところへ駆けつけたい衝動に駆られることも。。。



そんな長崎くんちの2011年の様子を少しだけご紹介します!

2011年度の踊町は

紺屋町、出島町、東古川町、小川町、本古川町、大黒町、樺島町の7ヵ町でした。

※これは別の年の御旅所です


御旅所にもその年の踊町の名前がかかれています。

沢山のひとがここへ来てお賽銭を投げます。
私もご縁がありますように!と願いを込めながら、毎年五円玉を沢山投げています。


この年は人気が高い樺島町のコッコデショが登場したこともあって諏訪神社、八坂神社、長崎市公会堂、大波止に設けられる桟敷席の入場券は早々と売れ切れてしまったようです。


私は三日間コッコデショのおっかけをしました。

以下2011年画像


    





おくんちの間はどこへいっても人、人、人。。。踏み潰されるかと思うこともしばしばです。
だけどそんなことはおくんちの盛り上がりで誰もが(たぶん)カバーしています。

 

 

出店を食べ歩くのも楽しいです。お腹いっぱいになります。



 

 













最終日、最後の最後に各踊町は自分達の町に戻ってきます。
なので3時間前から樺島町でまっていたのですが、すでに多くの人がお待ちになられていて、その後もどんどん人が増えてまさにおしくらまんじゅう状態でした。



  

ですがその結果前方でコッコデショの演し物を見ることが出来、感動ものでした。

もうこれで7年後まで見れないんだっていう寂しさと、本当に素敵でした!!!という興奮!!!



三日間、身も心も燃えまくって最終日を終えました。

長崎のひとはおくんちのシャギリを聞くといてもたってもいられないような気持ちになるといいます。

まさにその通りだと思います。。。

この音色をシャギリといって、元来歌舞伎の囃子のことで、一幕が終わるごとに下座で鳴らすものです。
長崎くんちのシャギリは笛と〆太鼓を用いて、哀調漂う独特の旋律で、道中・諏訪入り・方シャギリ等で旋律が異なります。

各踊町が道中色んな建物へ演し物をシャギリとともに進めていきますが、これを庭先回りといいます。

上記のようなおっかけも主にこの庭先回りを追いかける意味でいっています。。。

この庭先回りは、予め先触れが帳面を見ながら呈上札を先方の家に届けて、「間もなく参上致します」という挨拶をします。
受けた家では早速「花」の紙に住所氏名を墨書きして待ち受けます。

呈上札を受けた家は、その場では「花」の紙に住所氏名を書いたものを渡すだけにしておき、御花ののし袋は後でその踊町の町事務所に届けるのが仕来たりのようです。

おくんちに関する一切の御祝とこの呈上を受けた御礼のことを「御花」といって、「御祝儀」とは言わないそうです。
「花」の紙はおくんちに無くてはならないもので、これが紙屋や文房具屋の店頭に並びはじめると、おくんちの足音がそこまで来た感じになります。

今年もそろそろお盆の時期が訪れます。

この大祭を今から時間をかけて楽しんでいきたいところです。



これからこのページを介しまして長崎で行われるイベント事や話題にあがったことをご紹介させていただきます。

和華蘭だよりのページ共々どうぞ宜しくお願い致します。




資料 画像12345    ながさき旅ネット様 

記事 画像       株式会社長崎日酒販 N